またらんのバンド・ワン・ステップアップ【第5回】ライブのリハをできる限り有意義にしよう。

 

こんにちは、またらんのバンド・ワン・ステップアップ第5回です。

『またらんのバンド・ワン・ステップアップ』
テーマとしてはあなたのバンドの何か足りないもの、どこかパッとしない原因となっているであろうことを毎回色々な視点から探っていくというものになります。

またらん
都内某ライブハウスでPAエンジニアや照明スタッフとして働きながら自身もまたギタリストとしてバンド活動をしています。
またギタリストのための音作りbot(@gt_sound_making)、ギタリストのための音作りブログ(http://guitarsoundmaking.blog.fc2.com/)の管理人もしています。

 

さて今回はライブハウスでのリハーサルについてのお話。

リハーサルの時間をしっかり有意義に使い切る事が出来れば本番でのパフォーマンスも間違いなく上がります。
逆にリハーサルの時間を全くもって無駄にするようなことをしてしまうと本番が酷いものになってしまったりします。

でもリハーサルをちゃんとできていない人って意外と多いんですよね。
みんな高いチケットノルマやレンタル料を払ってライブをやっていますよね?
その料金ってライブのお金だけじゃなくてリハーサルのお金も基本的には含まれています。
なのに中身のないリハーサルをやってたんじゃもったいないですよね。
いうまでもなくリハーサルがうまくいけば本番の質も上がります。

基本的なところから解説していきましょう。
基本的には通常のブッキングライブだとリハーサルは20~40分くらいの間のことが多いです。
意外と時間が短いのでスムーズに進行したいですね。

まずリハーサルの大まかな流れを。

 

その1 ドラムのサウンドチェック(S.C.)

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これは基本的にリハーサル一発目のバンドだけやることが多いです。
ドラムさんバスドラから一発ずつ音をください。
ってやつです。
そうやってドラムの各太鼓の音を取っていきます。
これは各配線のチェックとドラムのその日の音作りをしています。
PAの世界ではドラムの音がうまく作れればその日は成功するといわれています。
つまりサウンドチェックをするドラマーって実はその日の音を左右する存在なんです!!!

さて、ではサウンドチェックを質の高いものにするにはドラマーはどうすればいいんでしょうか?
まずは弱すぎるショットやキックはNG
こういえば簡単なんですけど、かといって馬鹿力でたたいてくれってわけでもないです。
ちゃんとドラムを鳴らせているドラマーでサウンドチェックをできた方が音はよくなります。
つまりドラムをうまくならしてくれという丸投げな話になっちゃいます…
とりあえず基本的には普通に演奏時に叩くくらい音量でやるのが良いです。

もうちょっと具体的なこうすればよいという話をしますと各太鼓の響きを聴くというのを意識することですね。
サウンドチェックでは各太鼓の音を一発ずつドン……ドン……ドン…….ドン……とたたいてもらいます。
ここで各太鼓の倍音の響き方などを聴いてPAさんは音を作っていますのでバスドラくださいって言ったときにメタルみたいにバスドラを連打されても良い音が作れません。
勿論スネアやタムも同じくです。

サウンドチェックと同時にドラマーも自分の今日叩くドラムがどんな音でどんな風に響くのかって確認できる時間なのでそういうところに意識を張ってみましょう。(ただあくまで外では聴けないので跳ね返ってくる音での確認になってしまいますが、ドラムの音に関して信用できるメンバーがいれば外で聴いてもらいましょう)
そして最後にセット全体でお願いします。とかっていわれると思います。
ここでは8ビートなどで全部の太鼓、シンバルを使うように叩きましょう。
ドラムセット全体で叩いた時の音を調整しています。

 

その2 ドラム以外のサウンドチェック

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さてドラムのサウンドチェックが終わったら次は他の各楽器のサウンドチェックに入ります。
ここでは各配線のチェックと各楽器のレベルを取ります。
これはリハーサル一発目のバンドでなくても基本的にはやります。
ギターやベースだと音色一つ一つの音を確認して大きすぎる音やスピーカーを通して出すと耳に痛い音がないかなどを確認します。

さてここで気を付ける必要があるのはボーカルとコーラスなどでマイクを使う人です。
ボーカルさん声くださいと言われて困ったことがある人は多いんじゃないでしょうか?
慣れていない人だとあー、あー。と小さい声を出す方が多いですが正解は自分が歌う時と同じくらいの声量の声を出すということです。
要するに歌うのが手っ取り早いと思います。
え?恥ずかしい? どうせ後で歌うんだからいいじゃん。
実際小さい声でやられたりしても声の調整ができないのでPAサイドとしては困ります。
この点をしっかりクリアできればより声を綺麗に本番に出すことができます。

 

その3 中音の確認

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ちゅうおんじゃないですなかおとです
中音とはドラムの生の音やアンプから直接出ている音、そしてモニタースピーカーから出ている音(返し)などのことです。
言い換えるとステージ上で聞こえる音ですね。
これの対義語でステージを降りたフロアで聞こえるメインのスピーカーからの音がメインの音のことを外音といいます。
高校生なんかだと部活動で教室なんかでライブをやる際にマイクでアンプの音を拾ったりせずにやってることが多いからだと思うのですが中音と外音の区別がついていないことが多いです。

サウンドチェックが終わってじゃあ軽く合わせてみましょうかってところでいきなりステージを降りて外音を聴きに行く輩がしばしばちょっと演奏してすぐ止めてメンバーにギターもっとアンプで上げてなんて言ったりしていることがありますがこれはナンセンスです。
まず外音をPA側はまだ調整できていません、上の例だとアンプの音が大きすぎるからいったん外音のギターを下げてバランスをとっていたりします。
まず最初に合わせるときにはステージを降りずにある程度中音を聴いてそこでデカすぎるパートがないか、欲しい返しはないかを確認してください。
その間にPAは外音のバランスを取ります。
そして欲しい返しの音をもらったりするなどしましょう。

 

その4< 外音の確認

中音のバランスが取れたら外音の確認や照明や特殊なエフェクトをPA卓でかけるタイミングなどを確認しましょう。
これはバンドごとにいろいろなやり方があると思います。
PAさんと相談しながら自分たちの出したい理想の音に近づけていきましょう。
ちなみにライブハウスによって音の出し方や響き方の特性などが違うためほかのライブハウスでうまくいったやり方がうまくいくとは限りませんのでその点留意しましょう。

 

その5 リハ終了

さてリハーサルの終了時間になりました。
ここで気を抜いちゃいけません。
必ずアンプやエフェクターの設定をケータイで写真などに撮っておきましょう。
本番に全く違う設定になってしまうんじゃリハーサルをした意味がなくなります。
本番前にはその写真に基づいて設定を確認しましょう。
エフェクターのつまみなんかは簡単に動いてしまうので必ず写真に撮っておきましょう。

これでリハーサルの大まかな流れはおしまいです。
このリハーサルの流れは基本的に自分がPAをやる時の流れですのでPAさんによっては違う部分もあるかと思いますが基本的にはこんなものです。

text by またらん

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About またらん

某ライブハウスでPA、照明エンジニアをしています。 自身もギタリストとしてバンド活動中。 twitterにてギタリストのための音作りbot(@gt_sound_making) ギタリストのための音作りブログ http://guitarsoundmaking.blog.fc2.com/ 運営しています。