誰もが知っている売れっ子バンドのあまり知られていない過去の話

アルバム売上100万枚、日本武道館で単独公演3daysなど、一般的に「売れている」とされるバンドは、インディーシーンで活躍するバンドミュージシャンからみると雲の上の存在に感じることがほとんど。もはや「そんなレベルを最初から目指していないんだ」と開き直ってしまう人も多い気がします。

そんな売れっ子ミュージシャンたちにも、過去はあるわけで。いきなり上手くいく人たちなんて探す方が難しく、今の状態からは想像できない並大抵ならぬ苦労をしてきたバンドも多いし、今とは違ったスタイルで活動していたバンドもたくさんいる。

この記事では、多くの人に曲や名前が知られているバンドの意外な過去にクローズアップしてみます。

 

もともとは尖ったパンクバンドだったスピッツ

「チェリー」や「空も飛べるはず」など数々のヒット曲を世の中に送り出し、今では小学校の合唱の題材に曲が使われるほど多くの人に知られているポップバンド、スピッツ
バンドの魅力といえば、ミドルテンポの優しいメロディーと、それに乗せて柔らかく歌われる曲。今のスタイルになってから20年以上も活動を続けていることもあって、そんなみんなに好かれるポップソングを次々と生み出すバンドのイメージが強いけど、
もともとはブルーハーツに影響を受けたバリバリのパンクロックバンドやった。

ライブではマイクスタンドを振り回し客席に降りていって暴れるようなパフォーマンスも行っていたバンド。とにかくブルーハーツからの影響が強く、インディーズ時代の楽曲は「ブルーハーツの二番煎じ」と揶揄されることも多かったみたい。
面白いのが、パンクバンドとしてのスピッツが終わった理由。それは、ボーカルである草野マサムネさんが、影響を受けたブルーハーツの「人にやさしく」という曲にあまりに大きな衝撃を受けたから。自分たちの目指していた音楽をカンペキに表現されたのがとても悔しかったんだとか。
でも、それが原因で、今の売れっ子バンドとしてのスピッツの形があるんやから面白い。

 

 

会社員をしながらバンドを続けたASIAN KUNG-FU GENERATION

多くの人は、売れているバンドは結成当初から音楽でご飯を食べているとイメージしがち。でも決してそんなことはなくて、絶対に下積み時代ってのを経験してる。
大学時代に結成されたASIAN KUNG-FU GENERATIONもそんなバンドの一つ。大学卒業するとメンバーはそれぞれ就職し会社員としての生活を行いながら、バンド活動を続けていたみたい。会社員をしながら積極的なライブ活動を続けるというのは大変なことやったと思うけど、その努力が実って結成から7年経ってようやくメジャーデビュー。
たとえ才能のあるバンドでも、それにしっかりとした努力が伴って形をして現れるんだなということを実感するエピソードです。

また、バンドは抽象的な心情描写を描いた日本語詞が日本の秘密やけど、インディーズ時代はルーツにあるUKロックの影響で全部英語の歌詞やったみたい。歌詞を日本語に変えたキッカケが何かというのは知られてないけど、そういう些細と思えることも大きな転機になるって思うと感慨深いです。

 

多くのヒット曲がインディーズ時代に誕生したポルノグラフィティ

多くの芸能人やミュージシャンが所属する事務所であるアミューズに所属するバンドとして有名なポルノグラフィティ。
1999年のメジャーデビューまで、大阪での地道なライブ活動を行っていたことで知られてるけど、
驚きなのが、メジャーデビューしてからのヒット曲の多くが、もともとはインディーズ時代に形として出来上がっていた楽曲だっていうこと。
ソニーミュージックグループ主催のオーディションに合格し、デビューするまでの準備期間として楽曲をしっかり作りなおす時間を取ったみたいなんやけど、その期間に、「ヒトリノ夜」や「サボテン」といったメジャーデビュー後にシングルとしてリリースされた楽曲を、インディーズ時代の曲から編集する形で作り込んでいったんやって。

ここから感じるのは、昔から自分たちが大事にしていることを、練り直して再発表することで、多くの人に知ってもらえるチャンスになるかもしれないということ。次々と新しい曲を作るのも大切やけど、いいモノに磨きをかける作業や時間も大切なんやね。

 

 

以上、今や多くの人に知られる売れっ子バンドとなった3組の、知られざるインディーズ時代を紹介してみました。
繰り返しになってしまうけど、いきなり売れたバンドなんてほとんどいなくて、みんな地道な活動を続けた時期があるということ。その活動の中でしっかり努力して、自分たちの音楽に磨きをかけていったバンドが、のちに世の中で頭角を現すようになるんだと思います。

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