あなたのバンドは売れるか?成功できるバンドの条件

あなたが今やっているバンドは売れそうですか?

はっきり言って、「売れるか売れないか」は、誰にもわかりません。
ですが、「売れるのにコレは難しいんじゃないかな?」と思う音楽、バンドがあります。

それは…

 

◯◯みたいな音楽だね

junction

これは、あるバンドが音楽事務所の人に言われた言葉です。

実際、私もこの言葉を聞いて同じ事を思ったし、何より本人も「尊敬しているし、同じ音楽がやりたい!」と言っていました。

「同じ音楽」という事は、完全な二番煎じです。同じジャンルが好きな人の中にも「◯◯のモノマネじゃん!」と毛嫌いする人もいるでしょう。

もちろん似てしまうのは仕方ありません。時代を作ってしまうような人以外、完全なオリジナル曲を作るのは無理だと思います。
曲を作るには、たくさんのインプットとたくさんのアウトプットが必要です。たくさん曲を作っていくうちに好きなアーティスト、好きなフレーズなどが出来てきます。好きな音楽を吸収しているからこそ、作る曲は好きな音楽に似てしまうのは仕方のない事だと思います。

ですが、それを「◯◯のモノマネ」だと感じられてしまうのはよくないです。
なんとかして自分色に昇華させないといけないのでは、と思います。

 

 

…これでいいいか、は良くない!

個人的に、このコピー感は気になるな、と思う事があります。
それは「歌メロのしゃくり方」です。
最近の流行っているバンドに特に多いと思いますが、サビは高い音を使う事が多く、その高い音への「飛び方」にそのバンドのくせが出ます 。
そこをコピーしてしまうと、ちょっとモノマネ感が強くなってしまうかもしれません。

例えば、ドミソド(↑)〜♫と順番に音を飛んでいくのと、ドドドド(↑)〜♫と一気にオクターブ上がるのとでは印象が変わります。この「音の飛び方」はその人のセンスです。
ですが、たくさん曲を作ると似たような歌メロになる事があります。それがそのバンド特有なものと認知されるなら良いですが、モノマネしてると思れるようなものであれば、もう一度作り直す事も必要かもしれません。

「ジャンル=そのフレーズ」というものもあるので、似ている事の全てが悪いわけではありません。
ですが、売れたいと思っているなら、このフレーズで良いのかを考えてみてはどうでしょうか?
「あえて意識している」というのもアリなものも出てきますので。

 

あなたが事務所なら、あなたを所属させたいですか?

office

「事務所側の視点」で考えてみるのもいいかもしれません。
音楽はビジネスです。

売れたいと思っているという事は、音楽でメシを食っていきたいという事なので、自分を売ってくれる事務所側の考えを理解する事は大切です。
それが成功の近道になるかもしれません。

もしあなたが事務所の人間だとしたら、最初にも書いたのですが、「◯◯みたいな音楽だね」と言われるようなバンドと契約したいと思いますか?
事務所のカラーもあるので、まったく外れたジャンルのバンドは取りませんが、同じような音楽をやっているバンドなら、「よりカッコいい方」「より歌がうまい方」「より若い方」を選びます。

事務所主催のライブがあったとして、同じようなバンドが立て続けに出てきたら、ファンは絶対に比べます。
事務所としては、ファンが好きなバンドが「どちらか」になるより「どちらも」となるようなバンドを所属させたいはずです。

また、所属させるにもお金がかかります。レコーディングやライブなどとにかくお金がかかるので、同じようなバンドを2つ持つよりも1つのバンドを育てる方がいいと思うのではないでしょうか。

また、「別の事務所でいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、あくまでも事務所が相手ではなく、世間が相手です。

別の事務所に所属出来たとしても、「◯◯と同じような音楽」では売れるのは難しいと思います。
世間の目は厳しいです。
それこそ、相当なビジュアルを持っていれば別ですが。

私が思うに、コピーしている音楽はいけませんが、あくまでも音楽性が“五輪の和”のように少し重なっているのは良いと思います。

 

最後に

point

事務所の人でも「なぜこのバンドが売れたのかわからない」とか、「あのバンドいいと思ってたけど、売れなかったな」という事を言います。
「売れるか売れないか」は誰にもわかりません。
ですが、最低でも「自分のバンドの売りポイント」をしっかり理解しておきましょう。

 

sato_shi

About sato_shi

バンドでメジャーデビュー経験があります。 使っているベースはモモセを使っており、フェンダー58年製をモデルに作られた限定モデルを使っています。特にベースに関しては知識があると思います。 バンド活動を通した生活、ライブ事情、売れるか売れないかの分かれ目、なども自分なりに思う事はあります。